歯科衛生士の専門学校の他の専門学校との違いは、なんといっても歯科衛生士の国家資格をとることができるという点です。歯科衛生士の資格は歯科衛生士法に基づいた国家資格であり、その資格取得について修業年限や時間数、必修学科が国によって定められています。そしてそれに伴い、資格取得後、仕事を行うにあたっての資格所持者としての地位もまた、保障されています。
資格を持たない歯科助手と違い、歯科衛生士は実際に患者さんの口の中に手を入れて予防治療や保健指導など、歯科治療の一端を担うことができます。
近年は予防治療が重視される傾向が強まってきているので、こうした一連の行為をすることができる歯科衛生士の需要が期待され、就職先に困ることがないのも魅力です。
国家資格をとることができる専門学校ですが、入試はAO入試や自己推薦など様々な方法をとっている専門学校もあり、そのような入試方法の場合は受験勉強が得意かどうかよりもやる気があるかどうかを重視する傾向が強いので、受験勉強が苦手な人でも比較的入学の可能性が高くなっています。
オープンキャンパスをやっているところも多いので、ぜひ一度実際に専門学校の様子を見に行ってみるのもおすすめです。
その場合TELしてから行くと個別案内をしてくれる専門学校もあるので、できれば一度確認するのがよいでしょう。
歯科衛生士の専門学科を学ぶには
歯科衛生士の専門学科を学ぶには、国に認められた養成施設(短大や専門学校など)に通う必要があります。そこで三年間以上歯科衛生士になるにあたって必要とされる知識や技能を学ぶことによって、国家試験の受験資格を得ることができます。
一般に一年生の時は講義中心で専門学科を学び、二年生の時は学内実習を中心に学び、三年生になると学外での臨床実習や国家試験対策の授業が行われます。
歯科衛生士になると、実際に患者さんの口の中に手を入れて、歯石をとったりフッ素を塗ったりする予防治療や歯磨き指導などの保健指導、歯科医師の指示による歯科診療補助など医療行為の一端を担うことになるので、しっかりとした専門知識を学ぶ必要があります。そのため最新の医療機器を備え、また確かな技術と実戦力を養うための実習先も必要となってきます。
このような理由から、先程述べたように国が認めた短大や養成学校以外では歯科衛生士になるための専門学科を学ぶことができなくなっています。
歯科衛生士は現在女性の割合の高い仕事となっていますが、結婚や育児などを経ても生涯続けていくことのできる安定した仕事です。