歯科衛生士の求人は新卒がやっぱり有利?

歯科衛生士の就職と仕事内容

歯科衛生士の求人は新卒が有利だとされています。国家試験に受かったばかりの新卒の場合、他の歯科医院で働いていないので、癖が付いていないと考える歯科医師も多くいるためです。これから長く働いてほしいので、若い新卒を希望するというところもあります。また、新卒であれば給与も安くなるという経営的な面もあります。

歯科衛生士の募集は全国的にたくさんあります。年齢制限もそれほどないので、スタッフとして働く環境が用意されていると言えるでしょう。募集を見る際は、勤務時間や給与といった条件ばかりに目がいってしまいます。確かに、月給は仕事を探す上で大切なことです。経験者と新卒によって金額が変わることもあります。

歯科医院の求人は新卒が有利な傾向は確かにあります。しかし、患者さんのことを考えて毎日の診療を行っていると、多くの知識と技術を持つ経験者が優遇されることも少なくありません。

新卒ではないから採用されないのではないかと考えるのではなく、働きたいと思う求人があれば積極的に申し込んでみましょう。面接などを通して、歯科医院が求めている人材に適した人を採用することになります。

歯科衛生士が行なう歯科医院患者へのケア内容

歯科衛生士が行う仕事を大きく分けると、予防処置、保健指導、診療補助の3つになります。

スタッフとして、患者さんに対して行うケアとしては、ブラッシング指導やおやつの食べ方といった、知識を与えるものから、歯石の除去などの技術を使うものがあります。

日本の場合、成人の8割が歯周病にかかっていると言われています。多くの患者さんが歯茎が腫れている状態ですが、痛みがないために自覚していないことが多いです。歯科医院は虫歯を治すところだと思っている患者さんも多いです。歯科衛生士は、歯茎のチェックだけでなく、お口の中の健康を守るための業務を担っています。

歯周病は放置していても治りません。歯科衛生士のケアにより、腫れていた歯茎が引き締まり、ポケットの数値も下がっていきます。患者さん自身のブラッシングも重要になるため、お口の中をサポートするのが歯科衛生士のケアになります。分からないことは相談でき、一緒に歯周病を治していくという環境を用意しましょう。

この仕事は、すぐに成果が出るものではないので、成果が出るまでには時間がかかるかもしれません。
しかし、とてもやりがいのある仕事です。